お休みを利用して、日豊本線の「宗太郎(そうたろう)駅」を車で訪ねてきました。
 大分県最南端の、いわゆる「秘境駅」と評されるところですね。



IMG_5756
 「宗太郎駅」は、国道10号から少し入ったところにあります。
 黄色い跨線橋が目印。



IMG_5701
 跨線橋の下から。
 この駅を車やバイクで訪ねた場合、おそらく最初に見る風景がこれです。



IMG_5743
 跨線橋をくぐったところ。

 山中にあるとはいえ、国道10号からは簡単にアクセスできますので、この駅が秘境駅と評される理由は、その立地ではなさそうですね。



IMG_5706
 閉鎖されたトイレの壁に、観光列車「36ぷらす3」のポスターと時刻表が掲示してありました。



IMG_5744
 「宗太郎駅」が秘境駅たる所以は、この列車本数にあるようです。

 時刻表によると、この駅に停車する列車は、大分方面には、1日2本。
 延岡方面には、1日1本しかありません。

 時刻表どおりなら、鉄道利用でこの駅を訪ね、ちょっと滞在して帰る・・・というのは、朝6時台の列車を利用するしかなさそうです。

 ・・・逆に、延岡方面に向かう6時台の列車で来て、20時35分発の列車で大分方面に戻るということもできそうですが・・・。

 この駅とその周辺に 13時間以上滞在するというのは、ちょっと現実的ではない気がします。

 ちなみに、観光列車「36ぷらす3」の土曜日ルート(緑の路)では、「宗太郎駅」に特別停車してくれるため、乗客はホームに降りることができるそうですよ。

 ※ 2026(令和8)年9月の話です。



IMG_5856
 ・・・で、この駅の本来の正面口は、こちら側の階段だと思われます。



IMG_5742
 階段の脇には空き地が。
 何となくですが、ここには駅員さんの官舎があったのではないかと思いました。



IMG_5740
 跨線橋から階段方向を眺めたところ。
 コンクリートの地面に建物の基礎の跡がありますので、おそらくこの場所に駅舎が建っていたのでしょう。

 左側の苔むした立方体は井戸です。



IMG_5825
 道子さん(仮名)が眺めている、上りホーム上の建物は何でしょうか?



IMG_5710
 この建物は、「宗太郎 信号継電器室」でした。

 「日豊本線自動信号装置新設 使用開始 昭和47年3月30日」とあります。

 私が訪ねたこの日は、メンテナンスで業者さんが訪れて、点検作業中でした。
 この機械室は、今でも現役なんですね。
 


IMG_5839
 駅の標板です。

 「宗太郎駅」は、1923(大正12)年に「宗太郎信号場」として開設され、1947(昭和22)年に駅に昇格したそうですが、1972(昭和47)年には無人駅となったようです。
 さっき見た「自動信号装置」が新設された年と同じですね。


 最盛期には、1日 6.5 往復の列車が停車していたそうですが・・・。
 現在は、1日の平均利用人数は 0.22人程度なのだとか。



IMG_5720
 下りホームの上には、初代駅長の功績を讃えた記念碑が建っています。

 駅名の由来は、「かつて近隣の山を見回りしていた『洲本宗太郎』の名前を取って、この辺りの地区名が『宗太郎』となった」のだそうです。



IMG_5715
 上りホームの先端から、下りホームを望む。

 ホーム有効長は、上り・下りとも3~4両くらいでしょうか。



IMG_5731
 下りホームには、「787系電車4両編成」の停車位置を示した標示がありました。
 この駅には、「787系電車」が普通列車として停車するようです。



IMG_5827
 787系の4両編成が下りホームに停車した場合、運転席位置からホームミラーを見ると、こんな感じになります。



IMG_5724
 下りホームには、屋根付きの待合所が設置されています。



IMG_5845
 待合所のベンチ。
 メッセージが書かれた石が多数置いてあり、座ることができません。
  (^^;ゞ



IMG_5726
 ベンチの端には駅ノートが。
 エヌゲ道子さん(仮名)も、何か書いていたようです(笑)。



IMG_5822
 跨線橋を歩いて戻ってくる道子さん(仮名)。

 この駅で聞こえてくるのは、近所で飼われているニワトリとセミの鳴き声、あとは川のせせらぎです。



IMG_5719
 跨線橋から見た延岡方面。
 山、また山です。



IMG_5718
 大分方面。
 こちらも山しか見えません。

 駅は2面2線で、ここだけ見ると複線区間のように見えますが・・・。



IMG_5714
 ・・・ホームの先、本線は単線になっています。
 元は信号場だっただけに、このような構造になっているのでしょう。



IMG_5751
 そうこうしていると、787系の特急「にちりん」がやって来ました。



IMG_5754
 大分方面に走り去る「にちりん」。

 「宗太郎駅」は、国道からのアクセスが良いため、ことさら秘境感がある立地ではありませんでしたが、鉄道で訪れる場合は、(帰りを考えると)難易度が高い駅となります。

 また、国道10号を利用した場合でも、佐伯市役所、延岡市役所のどちらからでも約 30kmの山道をドライブすることになりますし、大分市や宮崎市からではさらに遠距離になりますので、運転が得意でない方にとっては、これまた訪問するのは大変でしょう。

 列車で訪ねるよりも車で訪ねるほうが便利ですが、それでも拠点となる街からは遠い「宗太郎駅」なのでした。
(^^;ゞ


 今回、半ば勢いもありましたが、訪ねることができて良かったです。