マイクロエースのディーゼル機「DE11-1901タイプ」が入線しましたので、元になった機関車である「DE10形」と並べてみました。



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 KATOの「DE10形」です。

 初代モデルは、1982(昭和57)年にトミックスと競作のような形で発売されましたが、2009(平成21)年にリニューアルされ、「耐寒形(品番 7011-1)」と「暖地形(品番 7011-2)」の2種類のモデルが登場しました。

 このモデルは 2017(平成29)年に再版された「耐寒形」で、キャブが旋回窓になっており、スノープロウを装備しています。



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 ヘッドライト点灯!

 実車の「DE10形」は、1966(昭和41)年に登場したディーゼル機関車で、入換作業やローカル線の牽引機として700両以上が製造され、日本全国で活躍しました。

 先に量産されていた「DD51形」と同系統のエンジンを1基搭載しており、運転室がセンター位置ではなく片側に寄った「セミ・センターキャブ」と呼ばれる配置が外見上の大きな特徴です。



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 マイクロエースの「DE11-1901タイプ 宇都宮機関区(品番 A1396)」です。
 2011(平成23)年
オーソドックスなスタイルの「DE11-1(品番 A1397)」と同時に発売されました。

 「DE11形」を簡単に表現すると「DE10形」を入換用機関車として再設計した形式ですので、外観は「DE10形」によく似ていますが、「1901号機」は「低騒音対応の試作車」というワンオフ機であるため、いろいろと新しい装備が追加されており、独特の外観を呈しています。 

 このモデルでは、カプラーをKATOの「車間短縮ナックルカプラー」に交換し、前部手すり上部に糸で鎖の表現を加えました。



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 デフォルトではこんな感じでした。



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 横から。
 マイクロエースの機関車は、一般的に「腰高」と評されることが多いですが、この「DE11-1901タイプ」は、KATOの「DE10形」と比較しても腰高感は感じられません。

 実車の「DE11形」は 1967(昭和42)年に登場。
 「1901号機」は、1975(昭和50)年に就役しました。



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 斜め上から。
 
 どちらもセミ・センターキャブという基本的なスタイルは同じなのですが、「DE11-1901タイプ」の方は追加装備が賑やかで、「強化型」といった雰囲気。
 (^^)



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 キャブ付近の様子。
 「DE11-1901」は空調が装備されているうえに防音にも気を配られていたそうですから、乗務環境は「DE10形」よりも優れていたのではないか・・・と思われます。



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 2エンド側から。
 ボンネットが短く、独特のシルエット。



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 写真で比べてみると、手すりの太さなどに結構な違いがあるように見えますが、実物の模型は小さいので、気になるほどの差はないように思います。



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 KATOの「DE10形」の出来は言わずもがなですが、マイクロエースの「DE11-1901タイプ」も、追加装備のゴテゴテ感や低く抑えられた車高など、いい雰囲気のモデルです。

 こういった「似ているけれども外観に差異があるモデル」というものは、並べてみると楽しいですね。
 (^^)