列車がテールライトの赤い尾を引いて走り去る姿は、何とも言えない風情があります。

 最近の模型ではLEDが標準装備されているので、低速時からテールライトが明るく輝くのですが、一昔前のモデルだと電球が用いられていたため、ある程度の速度が乗って電圧が上昇しないと、点灯しているのがよく分からないことが多いですね。

 そこで、KATOの「スハフ12形・旧製品」を用いて、テールライトを電球からLEDに換装してみることにしました。



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 使用するパーツはこれ。
 「オハニ36かもめ ライトユニット(品番 5077-3G)」です。
 模型店のパーツ棚で発見しました。

 私は電飾関係には基本的に手を出さないのですが、このパーツは旧製品に用いられているテールライトの基盤に形状が似ていたので、「これならポン付けで交換できるかな」と思ったのです。

 ・・・実際には、ポン付けはできず、少し加工が必要でした。



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 これはデフォルトの点灯状態。
 そこそこ明るく見えますが、これは機関車に牽かれていないためです。
 実際に機関車が牽引すると、低速時にはテールライトは非常に暗く、点灯しているかが分かりません。

  ※ この車両はカプラー周りを加工しています。



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 車体を外して通電してみたところ。
 電球ですね。



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 テールライトユニットを車体から外してみました。



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 で、これがLEDのユニット。
 ・・・確かに形状は似ていますが、電球のものと比較すると基盤が長いです。



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 基盤の長さが違っていましたので、想定していたポン付けはできませんでした。
 (>_<)

 なので、床板を現物あわせでカットしていきますが・・・。
 これくらいカットしないと、取り付けできませんでした。



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 床板の集電板に密着するように、LED基盤の足を曲げておきます。



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 こんな感じで取り付けることになります。



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 ライトユニットを被せて、点灯です。
 おおっ、LED独特の白色光になりました!

 電球と比較すると。明らかに光量が上がっています。



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 さらに輝度を上げるために、反射を期待して、ライトユニット内にアルミホイルを貼り付けます。 



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 換装後。

 写真で見ると、換装前の電球時とあまり変わらないように見えますが、肉眼で見ると明らかに明るくなっています。

 また、機関車に牽引されている場合でも、低速時から安定して明るく点灯するようになりました。

 ポン付けこそできませんでしたが、床板のカットに留まり、半田付けなどの配線加工はせずに済みましたので、とりあえず成功というところでしょうか。
 (^_^)