マイクロエースの「EF55形」は、カーブを走行する際に先台車が首を振ってスカートの裾部と干渉するのを防ぐため、フランジがない先輪をダミーとしてウイリー状態で取り付けるという特徴があります。
今回私が入線させたジャンク扱い品には、そのダミー先輪が附属していなかったので、自前でそれらしい先輪を取り付けてみました。
見た目は実車に近づきますが、先輪は直線方向に固定されるため、このままカーブ区間を走行させることはできません。
これは、ダミー先輪無しの先頭部。
この機関車の軸配置が「2+C+C+1」だと知っていれば、先台車が1輪しかないのは気になります。
自前のダミー先輪を取り付けたところ。
先台車が2輪になりますので、見栄えとしてはこちらの方が実物どおりなのですが・・・。
自前のダミー先輪を取り付けたまま、トミックスのC243を通過させてみました。
先輪が盛大にハミ出していますね。
このダミー先輪はフランジレスではありませんので、C243ではフランジがレールに引っ掛かって脱線してしまいます。
(>_<)
C243通過中を正面から。
仮に、フランジレスのダミー先輪を取り付けた場合は、こんな感じに見えるはず。
うーん、これはナイかなぁ。
(^_^;ゞ
C243通過中を、カーブの内側から。
C243はかなりの急カーブですが、レンタルレイアウトに用いられていることがありますので、コレを通過できない車両は、持ち込んだ際に脱線のおそれがあります。
この状態ではアウトですね・・・。
マイクロエースの「EF55形」の先輪(先台車)については、多くの方が「何とかしたい」とお考えのようで、2輪化して走行可能にするための様々な改造例が紹介されています。
しかし、技術がない私にとってはハードルが高いものばかり。
で、私が採用した解決策は・・・。
「走行中は先輪を取り付けない」という単純なもの。
といいますのも、Nゲージ鉄道模型を走行させている際の視点(斜め上から)では、先輪の有無はほぼ気にならないからです。
まして走行中は動いていますから、老眼が入りつつある私の目では、先輪の有無なんか追っていられないのですよ・・・悲しいことに。
(T_T)
上の写真では先輪を取り外していますが、この角度の視点では、それほど違和感は感じません。
それに、模型にここまで接近して眺めることも、そうはありませんからね。
「STAGE.1」のレンタルレイアウトで、「EF58形60号機」と重連で「サロンエクスプレス東京」を牽く「EF55形」。
写真は静止した画像ですので、先輪の有無に注目してしまうこともありますが、実際に走行させていると、全くと言っていいほど気になりませんでした。
脱線の心配も、カーブでダミー先輪が盛大にハミ出すこともありません。
もう、これでいいんじゃないかと思います。
この機関車を走らせるのは、それくらい楽しいのです。
マイクロエース製の流線型機関車3両を並べてみました。
この写真では、撮影用(笑)にダミー先輪を取り付けています。
…というわけで、マイクロエース「EF55形」の先輪問題については、「走行中は取り外して対応」という、何の加工もしないというオチで終了することにしました。
(^_^;ゞ
コメント
コメント一覧 (7)
コメントありがとうございます。
レンタルするような大きなレイアウトでは、列車が走行する姿全体を眺めて楽しむことが多いので、斜め上から見て目に付かない部分は意外と気にならないものでした。
上手に加工する技術があれば別ですが、私には無理だと思いますので、このまま楽しみたいと思っています。
私のEF55は先輪部分を鉄コレのプラスチックの車輪で代用しています。
車輪を銀色に塗り、レールに当たるフランジの所をニッパーで
切り落としヤスリで平らにしてあります。
https://www.youtube.com/watch?v=BHF7aWWyewo&t=142s
上記動画の2分18秒あたりで確認できます。ご参考までにどうぞ。
コメントありがとうございます。
鉄コレのプラ車輪加工、まるほどですね。
ただ、私の場合はカーブで先輪がハミ出すのがちょっとアレな感じなので、取り付けないという方向で行きたいと考えています。
動画、よく撮れていますね。
編集も良い感じです。
なるほど、この手は面白いですね。廃物利用かつ失敗しても素材はいくらでも用意できるのはメリットでしょう。
私の所属するクラブでもメンバーが以前走らせた事があるのですが(こちらはダミ先輪付き)2軸目よりも明らかに径が小さい上に真黒な車輪なので真横から見ると違和感が出てしまう欠点があります。
(第一先輪だけ脱線している様にも見える)
上から覗き込むようなアングルの多い運転会などに向いたやり方なのでしょう。
EF55はワールド工芸からもブラスモデルが出ているのですがこちらは動力自体に手を加えて動力ユニットに左右の遊びを作る事で先輪の動く余地を作ってカーブをクリアさせている様です(第3世代のモデル)
ただしこちらも280R前後のカーブでは相当に苦しい様なので少なくとも350R以上のカーブが必要と思います。
コメントありがとうございます。
マイクロエースの「EF55形」は、小手先の技では先輪問題の解決は難しいですね。
どんなによくできたダミー先輪でも、レールに追従していない以上、曲線区間では盛大にハミ出してしまいますので…。
本格的な改良方法も色々と紹介されてはいますが、私の技量では、ちょっと手が出せません。
ワールド工芸の「EF55形」に第3世代があるのは知りませんでした。
やはり、動力台車に左右の遊びを作るのがポイントなんでしょうかねぇ。
改造例でも、同様の構造が紹介されていましたから。