「DD54形」は、1966(昭和41)年に配備が始まった2,000馬力級ディーゼル機関車です。
当時の国鉄では、既に2,000馬力級ディーゼル機関車として「DD51形」が運用されていましたが、こちらは1,000馬力級エンジンを2基搭載していたため、80トンを超える車両重量が運用上のネックになっていました。
そこで、欧州の機関車に倣い、2,000馬力級のエンジン1基を搭載する軽量の新型機関車を開発することとなったのです。
当時の日本には、2,000馬力級の高出力ディーゼルエンジンを製作・運用した経験がなかったため、ドイツのエンジンメーカーからライセンスの供与を受けて実用化されたものが搭載され、車両重量を約70トンに抑えることに成功しました。
こうして完成した「DD54形」は、箱形の斬新なスタイルと、2軸2基の動力台車とは別に、重量分散のために車体中央部に1軸の中間車輪が設けられていたのが特徴となりました。
このモデルは、1979(昭和54)年にエーダイが発売したものですが、DD54「タイプ」とされているのは、同形式の大きな特徴である中間の1軸が省略されたショーティモデルだからです。
中古ショップに長らく並んでいたのですが、強気な価格設定に購入意欲が削がれていたところ、しばらくぶりに訪れたら大幅に値下げされていました。
売れなかったのでしょうね・・・。
古いモデルでしたが、ちゃんと走るとのことだったので、保護いたしました。
(^_^)
当時、同社の「EF65形1000番台」が4,450円、「ED75形」が3,950円だったのに対し、2,950円という低価格で発売されたことを考えると、同社の入門機というポジションを狙ったのかも知れません。
エーダイの倒産後は、引き続き学研から販売されましたが、その際、3,900円に値上げされてしまいました。
エーダイ初のディーゼル機関車として、メジャーな「DD51形」や「DE10形」を選ばなかったのは、やはりKATOやトミックスといった大手メーカーとの競合を避けたかったからでしょうか。
当時、エーダイの「EF65形1000番台」や「ED75形」は、KATOやトミックスのモデルと比較しても真っ向勝負できるほどの出来映えでしたが、この「DD54タイプ」は、中間の1軸省略をさておいても、子供心にも何だかイマイチなモデルに見えたものでした。
(^_^;ゞ
フロントビュー。
ライトにはレンズが入っていますが、点灯はしません。
当時のエーダイのモデルは、ライトの点灯が標準だったので、余計にガッカリ感が。
銀帯はメッキテープで表現されています。
まぁ、何とものっぺりした印象です。
(^_^;ゞ
屋根上のディティールもあっさりしたもの。
フロントを斜め上から。
ガラスパーツには色差しはありません。
もう少しハト胸感が欲しいところです。
サイドビュー。
中間の1軸が省略されているので、ボディはかなり短い感じ。
また、このモデルは同社の「ED75形」の動力ユニットと「EF65形1000番台」の台車を流用して成立しているので、車輪が大きく、妙に腰高な感じがします。
とはいえ、それはそれで味わいが。
ボディ中間のタンク(?)部分は、ボディと一体成型・・・なのですが、厚みが無くペラペラです!
車体を裏返してみたところ。
ボディ中央に1軸を組み込むには、やはりスペース上の問題がありそうです。
エーダイの「DD54タイプ」と同じ1979(昭和54)年に発売された、トミックスの「DF50形(左)」と。
写真の「DF50形」はスカートが別パーツになった二次製品ですが、基本的には発売当時と同じモデルです。
並べてみると、とても同じ年に発売されたモデルとは思えません。
エーダイの「DD54タイプ」は、まるでプラレールのような印象です。
実車の「DD54形」は、国鉄期待の新鋭機関車としてブルートレイン「出雲」を牽引するなど、主に中国地方の非電化区間で活躍しましたが、複雑な構造のエンジンや変速機に故障が頻発したうえ、それらの保守管理に非常な手間や費用を要したため、稼働率の低下という問題を常に抱えていました。
また、先行の「DD51形」が高い信頼性を獲得して増産されたことから、「DD54形」は法定の耐用年数に達しないまま次々と廃車されていき、わずか12年後の1978年には、全ての車両が運行から外されてしまいます。
そのあまりに早い運用終了は、国会で問題視されたほどでした。
このモデルは、その素性から実車同様に幸薄い感じでしたが、現在のように多種多様な機関車が発売されていたわけではなかった当時、機関車のバリエーションを増やしてくれる貴重な(?)存在だったのです。
なので、中古ショップで安売りされているのを見たとき、懐かしさの余り購入してしまいました。
モーターは健在で、元気に走ります!
(^_^)
・・・で、できるだけのメイクアップを施してみたのが、こちら。
カプラー交換、スノープロウ・カプラー解放てこ・ホイッスルを取り付け、ボディにスミ入れ、手すりに白を差し、ライトのリムとナンバーに銀色を入れてみました。
リニューアルした姿になりました。
さすがに現行のモデルとは比較になりませんが、これからも元気に走ってもらいましょう!
(^_^)v
当時の国鉄では、既に2,000馬力級ディーゼル機関
そこで、欧州の機関車に倣い、2,000馬力級のエン
当時の日本には、2,000馬力級の高出力ディーゼルエ
こうして完成した「DD54形」は、箱形の斬新なスタイル
このモデルは、1979(昭和54)年にエーダイが発売したものですが、DD54「タイプ」とされているのは、同形式の大きな特徴である中間の1軸が省略されたショーティモデルだからです。
中古ショップに長らく並んでいたのですが、強気な価格設定に購入意欲が削がれていたところ、しばらくぶりに訪れたら大幅に値下げされていました。
売れなかったのでしょうね・・・。
古いモデルでしたが、ちゃんと走るとのことだったので、保護いたしました。
(^_^)
当時、同社の「EF65形1000番台」が4,450円、「ED75形」が3,950円だったのに対し、2,950円という低価格で発売されたことを考えると、同社の入門機というポジションを狙ったのかも知れません。
エーダイの倒産後は、引き続き学研から販売されましたが、その際、3,900円に値上げされてしまいました。
エーダイ初のディーゼル機関車として、メジャーな「DD51形」や「DE10形」を選ばなかったのは、やはりKATOやトミックスといった大手メーカーとの競合を避けたかったからでしょうか。
当時、エーダイの「EF65形1000番台」や「ED75形」は、KATOやトミックスのモデルと比較しても真っ向勝負できるほどの出来映えでしたが、この「DD54タイプ」は、中間の1軸省略をさておいても、子供心にも何だかイマイチなモデルに見えたものでした。
(^_^;ゞ
フロントビュー。
ライトにはレンズが入っていますが、点灯はしません。
当時のエーダイのモデルは、ライトの点灯が標準だったので、余計にガッカリ感が。
銀帯はメッキテープで表現されています。
まぁ、何とものっぺりした印象です。
(^_^;ゞ
屋根上のディティールもあっさりしたもの。
フロントを斜め上から。
ガラスパーツには色差しはありません。
もう少しハト胸感が欲しいところです。
サイドビュー。
中間の1軸が省略されているので、ボディはかなり短い感じ。
また、このモデルは同社の「ED75形」の動力ユニットと「EF65形1000番台」の台車を流用して成立しているので、車輪が大きく、妙に腰高な感じがします。
とはいえ、それはそれで味わいが。
ボディ中間のタンク(?)部分は、ボディと一体成型・・・なのですが、厚みが無くペラペラです!
車体を裏返してみたところ。
ボディ中央に1軸を組み込むには、やはりスペース上の問題がありそうです。
エーダイの「DD54タイプ」と同じ1979(昭和54)年に発売された、トミックスの「DF50形(左)」と。
写真の「DF50形」はスカートが別パーツになった二次製品ですが、基本的には発売当時と同じモデルです。
並べてみると、とても同じ年に発売されたモデルとは思えません。
エーダイの「DD54タイプ」は、まるでプラレールのような印象です。
実車の「DD54形」は、国鉄期待の新鋭機関車としてブルートレイン「出雲」を牽引するなど
また、先行の「DD51形」が高い信頼性を獲得して増産さ
そのあまりに早い運用終了は、国会で問題視されたほど
このモデルは、その素性から実車同様に幸薄い感じでしたが、現在のように多種多様な機関車が発売されていたわけではなかった当時、機関車のバリエーションを増やしてくれる貴重な(?)存在だったのです。
なので、中古ショップで安売りされているのを見たとき、懐かしさの余り購入してしまいました。
モーターは健在で、元気に走ります!
(^_^)
・・・で、できるだけのメイクアップを施してみたのが、こちら。
カプラー交換、スノープロウ・カプラー解放てこ・ホイッスルを取り付け、ボディにスミ入れ、手すりに白を差し、ライトのリムとナンバーに銀色を入れてみました。
リニューアルした姿になりました。
さすがに現行のモデルとは比較になりませんが、これからも元気に走ってもらいましょう!
(^_^)v
コメント
コメント一覧 (2)
トミックスのEF81なんて横ブレが凄いとか。。
黎明期でしたね、
鉄模デビューはリマのHOセット
スケールモデルなんて買えないHOでした。。
最近のNは凄まじいですね。
初期製品のトミックスEF81形では、ライトの遮光のために運転席の窓が黒いプラ製だったなど、黎明期のNゲージ鉄道模型では試行錯誤が繰り返されていたようです。
その頃登場して未だに現役であるKATOのキハ20系なんて、本当に凄いモデルだと思いますね。
リマのHOセットですか。
当時は高価な品物だったのでしょう。
私はアリイのHOブルトレのプラモデルを組んだのが最初でしたね。
機関車は乾電池式のEF65形でした。