「157系」は、1959(昭和34)年に登場した準急形電車で、「日光形」と称されました。

 走行性能は「153系」とほぼ同等で、東京~日光間でのライバルである東武鉄道に対抗するために高いサービス水準が要求されたことから、準急形とはいえ特急形に準じた車内設備を誇りました。

 しかし、開閉可能だった下降式窓から浸入した雨水により車体の傷みが早く、基本的な編成は1976(昭和51)年に引退してしまいます。
 デビューからわずか17年後のことでした。

 「157系」といえば、個人的には大きなヘッドマークを付けた「あまぎ」のイメージが強いのですが、貴賓車「クロ157形」を組み込んだ「お召電車」としての活躍も忘れることができません。

 この「157系 お召電車」の完成モデルは、NゲージではKATOとマイクロエースから模型化されていますが、私が導入したのはKATOのモデル(品番 10-456)です。
 



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 「153系」から貫通扉を除いたような、独特のフェイス。

 KATOの「157系」は、「あまぎ 基本7両(品番 10-393)」などのセットもありますが、この「お召電車」編成のモデルでは、先頭車である「クモハ」のスカートの形状が変更されています。



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 セット内容。
 中古品ですが、パーツも未使用の美品でした。



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 信号炎管、避雷器等は別パーツになっています。
 貴賓車「クロ157形」は、ベンチレーターと方向表示幕も別パーツ。

 ドライバーは、ライトのON・OFF切り替え用です。



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 ヘッドライト点灯。
 オレンジ色のLEDです。



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 テールライトも点灯。



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 お召電車は5両固定編成なので、車体番号も固有のものです。

 1両目は「クモハ157-2」。
 
 ん?
 前面に付いているものは・・・?


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 2両目は「モハ156-2」。

 もともと「157系」のお召電車は「クモハ157-1」+「モハ156-1」+「クロ157-1」の3両編成でしたが、電気系統の故障で運行不能になったことがあり、その反省から、「クモハ157-2」と「モハ156-2」の2両ユニットを追加して5両編成としたものです。



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 編成中央は、貴賓車「クロ157-1」。



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 4両目は「モハ156-1」。



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 5両目の「クモハ157-1」。



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 カプラーは、「KATOカプラー密連形A」を標準装備。
 連結間隔は、こんな感じ。



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 このセットの目玉である「クロ157形」貴賓車。



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 サイドビュー。
 窓が3つ並ぶ中央部が貴賓室です。



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 窓が大きいので、車内に紫色の椅子がセットされている様子が分かります。



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 編成中に組み込むとこんな感じです。



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 この「157系」電車の「お召編成」は、他の編成よりも引退が遅く、1980(昭和55)年まで運用されました。

 「クロ157-1」のみ現在も車籍を有していますが、1985(昭和60)年に「185系」電車に合わせて「アイボリー地に緑帯」という塗色に変更されています。

 遂に、ウチにもお召列車がやってきました!
 (T_T)

 一般的には、お召列車といえば「EF58-61」が牽引する「1号編成」や「E655系」が有名だとは思うのですが、私が強く惹かれるのは、なんとも懐かしい雰囲気を持つ、この「157系」の編成なのです。