久々の新規入線車両は、これまでとは少し趣が異なります。



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 KATOの「Heavy MIKADO(品番 123-0115)」です。
 1996(平成8)年に発売された輸出用モデルで、当時は国内でも販売されたのだとか。

 このモデルは、私の趣味がNゲージ鉄道模型であることを知った職場の同僚から譲り受けたもの。
 お父様がコレクションされていたそうです。



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 サイドビュー。
 ボイラーが太く逞しいですね。

 車軸配置「2-8-2(1-D-1)」の蒸機機関車を、アメリカでは「MIKADO(ミカド)」形に分類しますが、これはアメリカの鉄道車両メーカーであるボールドウィン社が、1897(明治30)年に日本から発注された「2-8-2」の車軸配置の蒸気機関車を、天皇にちなんで「MIKADO(ミカド)」と名付けたことに依るものです。

 この車軸配置は、日本製の機関車では「D51形」などの国鉄形貨物用蒸気機関車に多く採用されています。


 
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 テンダーの連結部。
 「Heavy MIKADO」は、第一次世界大戦時、輸送力の急増が求められた際に開発された貨物用蒸気機関車で、バランスが良い設計だったことから多くの路線で採用されました。

 日本型の蒸気機関車は、Nゲージでは 1/150スケールで模型化されていますが、この「Heavy MIKADO」はNゲージの世界標準である 1/160スケールとなっています。



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 斜め上から。
 このモデルは後付けのパーツが多く、例えばボイラー横のハンドレールは、金属製の手すりパーツをプラ製の小さな留め具パーツで取り付ける必要があります。



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 前オーナーたる同僚のお父様が途中まで作業をされていたようです。
 ベルやフロントのステーはきれいに取り付けてありました。



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 ボイラー正面の前照灯とベルが、独特の雰囲気を醸し出しています。
 カプラー下には、スノープロウではなくカウキャッチャーが装備されているのがアメリカ的ですね。



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 故あって当鉄道に入線した「Heavy MIKADO」。
 通電したところ、前照灯を輝かせながら静々と走り出しました。

 次はハンドレールを取り付けることにしましょう。
 部品は小さいですが、気合いで頑張ります!