最近、レイアウトの立体交差について考える機会がありました。 

 自宅でレイアウトを組む際、限られたスペースにより多くのレールを施設するとなると、立体交差も選択肢に入ってきます。

 ただ、十分なスペースが確保できないところに「立体交差」を採用すると、見た目の華やかさと引き換えに、勾配とカーブの組み合わせによっては、登れない、脱線するといった状況が頻発することもあるので、頭が痛いところです。



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 レンタルレイアウト「門トス」の立体交差。
 高架線を走る新幹線とその下をくぐる在来線が雄大なムード。



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 レンタルレイアウト「STAGE.1」にて。
 高架線の下に川が。
 こういった風景は高架線ならではです。
 

 自宅で組むレイアウトで立体交差を採用する場合は、スペースの都合から「勾配+S字カーブ」の組み合わせになることが多いのですが、こういった線路配置だと長大編成の列車は脱線しやすくなりますね(←経験済み)。
 また、カーブ+登り勾配だと、車輪の転がり抵抗も大きくなりますので、たとえ勾配を登ることができても速度が大きく低下してしまうなど、列車が走る様子を手放しで眺めるのに支障が出てきます。



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 「STAGE.1」にて、勾配の曲線を登るKATOの「キハ20系」の6両編成。
 大きなスペースが確保できる場合は、勾配も緩くなるので長編成でも問題なく登っていきますが・・・。


 KATOやトミックスのレールで組む標準勾配は、5%ほどです。

 4両編成ならともかく、8両編成の室内灯付き電車が難なく登れる勾配になると、3%くらいではないかなと思います。
 立体交差の下側、つまり「くぐる側」を少し下げることができれば、上り勾配を緩和することもできますが、自宅のフロアレイアウトではなかなか厳しいですね。
 


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 「STAGE.1」にて、勾配を登っていく「185系電車(KATO)」の8両編成。
 長い直線の緩勾配ですから、これくらいなら無理なく登っていきます。


 「ポポンデッタ」や「sMALL☆wORLD」のレイアウトは、勾配がありませんし、「STAGE.1」のレイアウトも大改造されて、今では勾配がほとんどありません。

 商業用レイアウトは「どんな列車でも周回することができる」ことが基本ですので、見た目に変化があっても走行にリスクが生じる立体交差は採用しないのだと思います。
 


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 「ポポンデッタ」のレイアウト。
 立体的に見えますが、高低差がある路線はお互い連絡しておらず、独立しています。



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 こちらは「sMALL☆wORLD」のレイアウト。
 やはり、高低差がある路線はそれぞれ独立しており、勾配がありません。



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 「sMALL☆wORLD」のレイアウトでは、高架線と平地の路線の組み合わせが自然で、違和感を全く感じません。



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 また、築堤がとても効果的に組み込まれています。


 とはいえ、スペースに限りがある自宅のレイアウトでも、「どうしても立体交差がほしい!」場合もあるでしょうね。
 そんな場合は、商業用レイアウトを参考に、平面の路線に高架線のみの路線を加えるといいのではないか、と思います。



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  テーブル上のレイアウトで、複線エンドレスに単線の高架線を組み合わせてみたところ。

 この場合、当然お互いの路線は連絡していませんが、見た目には立体交差ですし、別路線ですので趣味性が異なる列車を走らせても違和感がありません。



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 「STAGE.1」のレイアウトで、立体交差の下を走る「キハ58系」。
 スペースの都合上、設置が難しいこともあったりしますが、やはり、線路の上下を列車が行き交う立体交差は魅力的です。

 将来、自宅に固定式レイアウトを作製することがあれば、何とか工夫して取り入れたい情景ですね。