「EF61形」は、1961(昭和36)年に登場した直流式電気機関車です。

 前年に新性能機関車として登場した「EF60形」は、概ね期待通りの性能を発揮しましたが、高速の旅客列車を牽引する用途には不向きなところがあったことから、その役目を担っていた「EF58形」の後継機として開発されたのが、この「EF61形」です。

 その開発経緯から、この機関車は基本的な部分を「EF60形」から踏襲したうえで、より旅客列車牽引に向いた設計とされましたが、当時の国鉄においては、旅客列車は電車に置き換えていくことが決まっていたため、「EF61形」は大量増備されることなく 18両の製造に留まりました。

 また、オリジナルとは別に、後年には瀬野八越え用の補助機関車として「EF60形」にデッキを取り付けるなどの改造を施した「200番台」も登場しています。


 「EF61形」は、Nゲージ鉄道模型ではマイクロエースが模型化しており、カラーや番台区分の違いで多くのバリエーションが展開されています。

 私が今回購入したのは、品番 A3604の「EF61-6・改良品・青色」です。 
 


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 このモデル、ずっと探していたのですが、通販サイトで遂に発見!

 毎日チェックしていた甲斐がありました(笑)。

 「改良品」なので、手すりは別パーツになっています。



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 フロントビュー。
 ヘッドライトは1灯式で、LEDで明るく点灯します。

 カプラーはデフォルトのアーノルトタイプから、KATOのナックルカプラーに交換してありました。

 ウチでは必須の改造項目なので助かります。



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 で、このモデルは・・・なんとテールライトも点灯します!
 テールライトが点灯する電気機関車のモデルといえば、同じマイクロエースの「EF58形」もそうでしたね。

 単機回送時の設定で走らせるならリアルなのかもしれませんが、模型では基本的に貨客車を牽引して走りますので、あんまり意味がないような気も・・・。

 とはいえ、嬉しい機能です。
 (^^)

 

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 サイドビュー。
 SG(暖房用蒸気発生装置)を搭載したため、「EF60形」よりもボディが長くなっています。

 走りはとてもスムーズです。



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 乗務員室横の窓が、独特の形状をしています。



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 機関車を俯瞰してみたところ。



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 モニターは縁取りがされており、ガラスの表現もあります。



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 パンタグラフ周辺のディティール。



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 「EF61形」は、登場直後は客車列車の牽引機として華々しく活躍したものの、次第に貨物列車や荷物列車の牽引に用いられることが多くなっていったようです。

 晩年は、SG搭載の影響から車体の腐食が進んでいき、1985(昭和60)年までに全て廃車されたため、JRに継承されることはありませんでした(「EF60形」改造の「200番台」は、7両がJR貨物に継承)。

 「EF61形」は、他の新性能直流機と比較すると何となく地味なイメージですが、派手さはなくても、与えられた仕事を黙々とこなした「いぶし銀」のような魅力を持つ機関車だと思います。

 当鉄道では、「サロンエクスプレス東京」や「スロ81系お座敷列車」の牽引にも就いてもらうことにしましょう。
 (^_^)