新型コロナウイルスによる社会的な不安感・閉塞感は、日に日に高まっていますね。

 鉄道模型はインドアな趣味ですので、自宅で触れている分には影響はありませんが・・・。

 レンタルレイアウトに出かけて行くのは、さすがにちょっと憚られます。

 ショップの苦衷は察するに余りあるところなのですが、こればかりは何とも・・・。


 
復活の日
 『復活の日』は、1964(昭和39)年に発表された、小松左京氏による小説作品。

 小松左京氏といえば、1973日(昭和48)年に刊行された『日本沈没』が大変有名ですが、この『復活の日』は『日本沈没』に先立って執筆された近未来SF大作です。

 そのストーリーは、
 『未知のウイルスによる新型インフルエンザが、爆発的に拡散していく。
  パンデミックを引き起こしたその正体は、実は某国が極秘裏に開発した新
  型の細菌兵器だった!
  世界中の防疫体制が崩壊したとき、人類はどんな結末を迎えるのか・・・?』
 というもの。

 本作は、発表されてから約50年も経過していますが、その内容は現在のコロナウイルス禍に通じるリアリティがあり、むしろ 50年を経て時代が作品に追いついたとすら言えそうです。

 私は高校生の頃にこの小説を読んだのですが、当時でも、心の底から恐ろしいと思いましたね。
 また、ラストは大変な皮肉が効いており、これも衝撃的でした。

 1980(昭和50)年には草刈正雄が主演して映画化され、これも話題になりました。


 
復活の日・パンフレット表紙
 映画版は、南極の圧倒的な映像美と、邦画とは思えないスケール感が魅力なのですが・・・。

 小説版と比較すると、映画版は尺の都合からどうしても物語が端折られてしまうため、パニック作品なのか社会派作品なのかが、何となく中途半端に感じられてしまうのが残念と言えば残念なところです。


 新型インフルエンザが流行する度にこの作品を思い出し、読み直しておりましたが、今回の新型コロナウイルス流行は、まるで小説のストーリーとリンクしているようで、本当にリアルな怖さを感じますね。 
 少しでも早く流行が収束することを願ってやみません。


 とりあえず、目先の楽しみとしては、KATOから今月発売予定の「マニ44形」でしょうか。
 早く手に取ってみたいですね。

 
 
※ 今回の画像は、「Amazon」から引用させていただきました。