日田彦山(ひたひこさん)線は、北九州市小倉南区所在の「城野(じょうの)駅」から大分県日田市の「夜明(よあけ)駅」に至る全線単線・非電化の鉄道路線で、総距離は 68.7kmに及びます。

 この路線は、平成29年の7月5日から6日にかけて発生した「九州北部豪雨」によって大きな被害を受け、現在も一部区間は線路の復旧がままならず、不通となっているのです。

 復旧に向けてJR九州と地元自治体との間で協議が続いていますが・・・。
 JRによる鉄道の復旧を願う地元自治体と、そのためには相応の負担を求めるJRとの間では、なかなか折り合いがつかないようです。
 線路跡を道路として復旧し、BRTを運行するという案も出ているようですね。


 昨年(令和元年)の夏に、運休区間の駅を訪ねておりましたので、今更ながらではありますが紹介したいと思います。



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 「歓遊舎(かんゆうしゃ)ひこさん駅」。
 人気の道の駅「歓遊舎ひこさん」の裏に、平成20(2008)年に設置されました。
 写真では右端に入口が小さく写っています。



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 ホームから「添田(そえだ)駅」方向を望む。
 列車は添田駅止まりですので、現在このホームに列車が到着することはありません。



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 ホームには、代替バスの案内があります。



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 「豊前桝田(ぶぜんますだ)駅」。
 小さな無人駅です。
 昭和17(1942)年に開業したそうです。



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 ホームから「歓遊舎ひこさん駅」方向を望んだところ。
 線路敷内に草が伸びつつあります。
 
 かつては「キハ58系」や「キハ67系」がエンジンを唸らせて走っていました。 



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 「彦山(ひこさん)駅」。
 堂々とした佇まいです。
 昭和17(1942)年に建てられ、同55(1980)年に無人化されました。
 修験者の山として有名な「英彦山(ひこさん)」の玄関口として、往時は賑わっていたようです。



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 高い天井の待合所。
 かつては売店もあったのでしょうね。



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 改札口。



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 ホームは手入れされているのか、とてもきれいでした。



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 大きな駅。
 なのに、人がいない。
 列車も来ない。

 寂しいですね。



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 「筑前岩屋(ちくぜんいわや)駅」は、昭和31(1956)年に開業しました。
 平成9(1997)年に駅舎が改築されましたが、豪雨で土砂が流入してしまいました。
 線路も土砂崩れで流されてしまい、未だそのままです。


 
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 「大行司(だいぎょうじ)駅」は、昭和21(1946)年に開業。
 しかし、土砂崩れで駅舎が崩壊してしまい、土台しか残っていませんでした。

 写真上にホームが写っています。



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 「宝珠山(ほうしゅやま)駅」は、昭和12(1937)年に開業し、平成10(1998)年に建て替えられました。
 建て替えられた際、駅舎内に地元のコミュニティセンターが設置されています。



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 改札口。
 営業中と何ら変わらない雰囲気ですが・・・。



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 ホームに出てみます。
 もともとは手前にも線路があったようですね。



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 ホームから「夜明(よあけ)駅」方向を望む。
 線路が草に埋もれています。



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 この駅は「県境の駅」だったようで、ホーム上に標と県境を表すラインが設置されています。



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 「彦山(ひこさん)駅」方向は、ホームから先の線路が撤去されています。



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 まるで終端駅のような雰囲気ですが、被災前は手前方向にも線路がつながっていました。

 「大鶴(おおつる)駅」と「今山(いまやま)駅」は、時間の都合上訪ねることができませんでしたが、日田彦山線は豪雨災害で大変な被害を受けていることが分かります。

 2年が経過してこの状況でしたから、これを復旧させるのは、簡単なことではないでしょうね・・・。

 復旧に向けての協議がどのような結論になるのかは分かりませんが、多くの方が納得できるような結末を望みたいものです。


 ※ 2月12日追記:どうやら、復旧プランは鉄道ではなくBRTになりそうですね。