「457系」は、1958(昭和33)年に登場した「153系」急行形電車をベースに開発された、交直両用の急行形電車で、1969(昭和44)年に登場しました。

 国鉄の交直両用急行形電車は、1962(昭和37)年に登場した「451系」「471」系を初めとして様々な形式が展開されていきましたが、この「457系」は、その最終グループとなります。

 Nゲージ鉄道模型では、昭和50年代からKATOが販売していました。
 「153系」や「165系」と基本的な構造が似ているため、モデル化し易かったのではないでしょうか。



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 制御電動車の「クモハ457形」。
 ヘッドライトはLEDで明るく点灯します。
 オレンジ色ですけどね。
 (^_^;ゞ

 ウチの「457系」は中古のジャンク扱い品を揃えたものですが、同一機会に同じカゴから集めたためか、全車に電球式の室内灯が取り付けてありました。
 同じオーナーさんが売却したものでしょうかねぇ。



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 ウチの「153系」と「165系」は8両編成が組めるように集めましたが、この「457系」は

 「クハ + モハ + クモハ + サロ + サハシ + モハ + クモハ」

という7両編成としています。
 大阪~博多間を走っていた「急行 つくし」の編成ですね。
 7両ながらグリーン車とビュッフェ車が連結された豪華編成です。

 これに「クハ+モハ+クモハ」の3両を足すと「急行 べっぷ」との併結編成になります。

 KATOの「457系」は、「クハ」「クモハ」ともに運転席側は基本的にダミーカプラーとなっていますので、「サロ」と連結するにはカプラーの交換が必要となります。

 ここは「165系」や「415系」の例にならって、トミックスの「TNカプラー」に交換しました。
 車間はバッチリです。



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 「サロ」の簡易運転台側は、実車ではクリーム色の帯が妻面まで巻いている車両と、そうでない車両があったようですね。
 どういった基準で違いがあったのか・・・。

 模型では、妻面に帯は巻かれていません。
 テールライトには、赤色マジックで色を差してみました。



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 ところで・・・。
 KATOからは、交直両用急行形電車として、この「457系」と別に「475系」も発売されています。
 「475系」の方は、車体裾にクリーム色の帯が入っていますので、模型の実物を見れば見分けるのは簡単なのですが・・・。
 何せ名前が紛らわしい(笑)。

 通販などで、実物を見ずにセットものを購入する際などは、形式名を今一度よ~く確かめることをお勧めします。



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 私が子供の頃は、鹿児島本線で日常的に見ていた電車でした。

 ですので、私にとって「国鉄の急行形電車」といえば、「153系」や「165系」の湘南色ではなく、このローズピンクとクリーム色のイメージが強いのです。

 普通電車に使われていた「415系」とは、別格の迫力がありましたね。

 結局、実車には一度も乗ったことはないんですけどね・・・。