「EF81形」は、1968(昭和43)年に登場した交直両用の電気機関車で、交流・直流の別を問わずに走行できるため、全国の路線で活躍しました。

 これはKATOのモデルで、ジャンク品を格安で入手したもの。
 品番は「3021-1」です。



15

 「EF81形」は、Nゲージではトミックスが古くから模型化していました。

 KATOの「EF81形」は、1989(平成元)年に発売された、「品番 3010」系が最初です。

 「品番 3010」系の「EF81形」は、KATOのNゲージ製品として初めてフライホイールを装備し、いわゆる「首振りスカート」を廃してボディマウント式とした、エポックメイキングなモデルでした。

 私が今回購入した「品番 3021-1」は、その「品番 3010」系のマイナーチェンジ版で、1997(平成9)年に登場したもの。

 「品番 3010」系でトミックス製品に見劣りしていたパンタ下の土台や、運転席の表現などが改良されています。



14
 購入直後の状態。
 カプラーは、ボディマウント式のアーノルトタイプを標準装備。
 銀色の飾り帯が掠れています。

 JR九州のインレタが貼ってあったので、セロハンテープで剥がしました。



13
 ボディを外すと、控えめながらも運転席の表現が。



12
 カプラーを交換し、飾り帯に銀色を乗せることにします。



11
 カプラーを「EF66前期型ナックル」に交換。
 銀色はガンダムマーカーのシルバーを乗せました。

 ヘッドライトはLEDでオレンジ色に点灯しますが・・・あれ?

 モーターがウンともスンとも動きません!
 ジャンク品とはいえ、不動品とは記されていませんでしたけど!?
 (T_T)



10
 分解はとても苦手なのですが、点検するしかありません。
 ヘッドライトは点灯するし、モーターは熱を持っているので、全く見込みがないわけではないと判断。

 モーターのブロックを取り出し、フライホイールを指で回してみると、何だか大きな抵抗を感じます。
 更に回し続けると・・・。

 なんと、黒いプラスチック片が現れました!
 w(゚o゚)w



02
 あんなものを噛んでいては、モーターが回るわけがありません。
 取り除いて組み立てたところ、スローからスムーズに走るようになりました。



09
 フロント。
 この個体は、何故かスカートのステップが、全てカットされていました。

 左(写真では右)上面が、塗装剥げなどで大きく傷んでいます。
 この辺りもジャンク扱いだった所以でしょう。



08
 トミックスの旧モデルである「EF81形 300番台(品番 2114)」(左)と。

 トミックスの「品番 2114」は、1981(昭和56)年に発売された3代目のモデル。

 KATOのモデルとは、発売時期に16年の差があります。 
 


07
 全高は、トミックスの旧モデルの方が高いです。



06
 全長はほぼ同じ。



05
 今度は、トミックスの「ED76形(品番 2173)」(左)と。

 交流機である「
ED76形」は赤、交直両用機である「EF81形」はローズピンクですから、並べると塗色の違いが際だちます。



04
 傷だらけの「EF81形」ですが、その分迫力がある・・・かな?



03
 KATOの「車間短縮ナックル」を装備した、トミックスの旧モデル「カニ24形」と連結。

 カプラーに少し段差がありますが、走行中に解放することはありません。
 


01
 ボディの痛み具合から、前のオーナーさんは、この個体をちょっと高いところから落下させたのではないかな・・・と思います。

 ジャンク品として格安購入した「EF81形」ですが、分解清掃の結果スムーズに走るようになりましたし、ウチでは存分に活躍してもらうことにします。
 (^_^)