「マヤ34形」は、1959(昭和34)年に登場した軌道試験車で、1981(昭和56)年までに10両が製造されました。
 この車両が登場したことで、それまで保線作業員が行っていた軌道の検測を、列車として通常の速度で走行しながら行うことができるようになったのです。

 「マヤ34形」は、マイクロエースが過去にも白色の「2002」を「品番 A0300」、青色の「2004」を「品番 A0304」として、またクリーニングカーとして「2007」を「品番 A0303」、「2010」を「DE10形」とのセットで「品番 A0306」で模型化しています。

 今回の「2009(品番 A0302)」で、実に車番が5種類になったわけです。
 実車が10両しかないというレア車両なのに、車番別の模型化率は50%に達していますね(笑)。



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 今回の「2009」は、1978(昭和53)年に製造された車両です。
    JR九州に所属しており、他の「マヤ34形」が退役していった中で、唯一現役稼働しています。
 2009(平成21)年に、妻面のおでこにシールドビームが増設されており、その姿で模型化されました。



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 デフォルトではアーノルトカプラーを装備していたのですが、こちらは基本的に機関車と連結する側にしますので、KATOの「車間短縮ナックルカプラー」に交換。

 実車には「双頭連結器」が搭載されていますが、私の運用ではこの「マヤ34形」を密着型連結器搭載の車両と連結することがないので、自連のみとしました。
 Nゲージサイズで実用の「双頭連結器」はやや大きめなので、見栄えを考えて・・・というのも理由です。



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 キリッとした、いいお顔です。



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 ヘッドライト(?)点灯。



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 テールライト点灯。
 もちろん、床下には消灯スイッチ付きです。



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 こちらの妻面は編成端になるので、カプラーをKATOの「かもめナックル」に交換したうえで、カプラーの首振りに影響が出ない範囲でジャンパ栓ホースを接着してディティールアップしました。

 ダミーの双頭連結器もセットされていますが、ダミーではなく「かもめナックル」を使用するのは、他の車両と連結可能なようにしておくためです。 



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 こちらの妻面には、付属パーツの反射標識板を取り付けました。
 ・・・本心では、「おてもやん」と呼ばれることもあるこの反射標識板というものに、全然馴染めないのですが・・・。

 模型的には、まぁ変化がついて良いのかなぁ。



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 サイドビュー。
 18m級の車体なので、他の客車と比較すると短く感じます。



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 反対側。
 台車が3つあるのが目を引きます。

 レールに乗せる際は、ちゃんとリレーラーを使わないと脱線していることも。
 (^_^;ゞ



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 屋根上。
 4基あるAU13形クーラーは別パーツになっています。



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 「出窓」の表現。



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 車体中央部の様子。

 検測用台車のパ-ツが目立ちます。

 公式サイトに「脱線する場合は検測用パーツの下部にある凸部をカットしてください」とありますが、「STAGE.1」のレンタルレイアウトでは、全く脱線しませんでした。

 文字類の印刷は、相変わらずの高精度です。



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 KATOの「DE10形」に牽引させてみます。
 雰囲気はバッチリです。


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 連結部付近の様子。



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 連結部分を横から。
 車間が縮まっており、カプラー交換の効果は大きいです。



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 「マヤ34形」側から。



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 「かもめナックル」を装備した側を連結すると、車間はこんな感じです。



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 「STAGE.1」のレンタルレイアウトで。
 この組み合わせは、短編成なのに見ていて飽きません。
 何度も走らせてしまいました。
 (^_^;ゞ



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 非常に特殊な車両である「マヤ34形」ですが、これは入線させて良かったです。

 過去には「50系」や「24系」、「キハ47系」といった車両と連結している姿が見られたようで、「2009」としての運用にこだわらずに楽しみたいと思います。