「近鉄10000系」は、1958(昭和33)年に登場した日本初の2階建て電車です。
近鉄特急の代名詞である「ビスタカー」の初代ですね。
この「近鉄10000系」のNゲージ鉄道模型は、八雲工芸から真鍮製キットが発売されていましたが、高価な上に完成までの道のりは平坦とは言い難く・・・。
その後、マイクロエースからプラ量産品として発売されたことで、私のような非工作派(笑)でも、手にすることができるようになりました。
「近鉄10000系」の実車は1編成しか製作されなかったのですが、マイクロエースは実車の変遷に合わせて4種類のバリエーションモデルを展開しています。
まず、2007(平成19)年に「登場時7両セット(品番 A-1970)」と、事故により大破した先頭車を貫通型として再生した姿の「改造後7両セット(品番 A-1973)」が模型化されました。
私が入線させたのは「登場時7両セット」です。
その後、2011(平成23)年に、「登場時」のモデルから側面の「EXPRESS」マークが消えた1961(昭和36)年以降の姿をモデル化した「旧塗装・EXPRESSマークなし 7両セット(品番 A-1971)」と、トイレタンクの設置により中間車の運転台を撤去するという改造が施され、さらに塗装が変更された1970(昭和45)年以降の姿を再現した「新塗装・晩年 7両セット(品番 A-1974)」が追加されています。
うーん・・・実車の変遷と模型化の順番が一致していないのは何故だろう・・・?
(?_?)
独特の外観を呈する先頭車のサイドビュー。
「モスラ」「ブルドッグ」などと呼ばれたそうですが、確かにそんな雰囲気です。
この車両のフェイスがやや上向きになっているように感じるのは、サイドの帯と屋根のラインのためでしょう。
現代の車両に、こういうラインは無い気がします。
先頭部の屋根上には冷房装置が。
ここで発生させた冷気を、ダクトを使って隣の車両に送り込んでいました。
ボディと台車の間に隙間があるのが少ーし気になりますが、レタリングは圧巻です。
ヘッドライト点灯!
このモデルは「登場時」なので、先頭車の連結器は未装着でカバーを取り付けているという最初期の姿です。
他のバリエーションモデルでは、連結器が露出しているという違いがあります。
テールライト点灯。
「特急」のヘッドマークが最高!
先頭車と次位の電動車の屋根上には、冷気を送るダクトが。
カプラーは、標準ではアーノルトタイプですが、車間はなかなか詰まっています。
TNカプラーに交換することで、車間がさらに実感的に。
こうやって屋根上でダクトを繋いで、冷気を送っていたんですねぇ。
パンタグラフのモールド。
電動車の妻面はこんな感じ。
電動車の隣は、「ビスタ・ドーム」を備えた2階建て車両(ビスタカー)。
編成を組み替える際に便利なように、運転台が備えられています。
こちらもTNカプラーに交換。
「ビスタカー」のフェイスは、標準のアーノルトカプラーではこんな表情ですが・・・。
TNカプラーに交換すると、一気に男前になります。
(^_^)
貫通扉や乗務員扉の手すりは、白く色分けされています。
なお、ライトは非点灯。
運転席後部には大きな窓があり、サロンのような空間になっています。
「ビスタカー」のサイドビュー。
2階部分はドーム状になっています。
このドーム状の2階建て車両は、当時の近鉄の社長がアメリカを訪れた際に利用した2階建ての展望車両からヒントを得たのだとか。
車内は、ちゃんと2階建てになっています!
w(°o°)w
2階は、通路を挟んで1列と2列のシート。
これも実車のとおりです。
アメリカの車両がモデルだったんですね。
しかし、昭和33年の登場時は、相当にインパクトのあるデザインだったでしょうね。
この2階席、乗ってみたかったなぁ・・・。
2階建て車両は、連接構造の3両編成になっています。
連接部分の様子。
レイアウトを走行させても脱線することはなく、走行は安定しています。
編成の真ん中に位置する「サ10004」。
この車両は長さが13.7mしかなかったため、編成中で極端に短く、異彩を放っています。
「サ10004」は屋根状に集中式クーラーを備え、連接面のダクトを通して両側のビスタカーに冷気を供給していました。
ビスタカーは2階席を設置するために床を下げたので、冷房装置を積むスペースが確保できなかったんですね。
先頭車のライト周りは実車では銀色ですが、模型では紺色になっていた(左)ので、ガンダムマーカーの銀色を差してみました(右)。
ライトが点くとあまり目立ちませんが、自己満足です。
(^_^;ゞ
実車の「近鉄10000系」は、試作的要素が強く、1編成7両しか製作されませんでしたが、翌1959(昭和34)に後継である量産車「近鉄10100系」が登場し、「ビスタカー」の系譜を継いでいきました。
その「101000系(右)」と。
近鉄のオールドファンには、たまらない並びです。
「sMALL ☆ wORLD」のレンタルレイアウトを走る「近鉄10000系」。
実車は、特徴的だった先頭部分の片方が事故で大破して貫通型に改造されたうえに、塗装が変更されたことから、晩年はかなり異なる姿になっていました。
また、1編成しかなかったために運用しづらく、特殊な座席配置が災いしてコンピューターによる座席予約システムに対応できなかったこともあり、1971(昭和46)年には廃車となってしまいました。
マイクロエースの「近鉄10000系」は、実車の変遷に合わせて4種類の姿で模型化されていますので、それぞれのユーザーが思い入れのある時期のモデルを手にすることができます。
そんな中で私が登場時の姿を選んだのは、実車が走っているところを見たことすらないとはいえ、やはりデビュー直後の、最も華やかだった頃の姿を手元に置いておきたかったからです。
そんな思いを叶えることができる。
鉄道模型って、本当に良いものだなぁ、と思います。
近鉄特急の代名詞である「ビスタカー」の初代ですね。
この「近鉄10000系」のNゲージ鉄道模型は、八雲工芸から真鍮製キットが発売されていましたが、高価な上に完成までの道のりは平坦とは言い難く・・・。
その後、マイクロエースからプラ量産品として発売されたことで、私のような非工作派(笑)でも、手にすることができるようになりました。
「近鉄10000系」の実車は1編成しか製作されなかったのですが、マイクロエースは実車の変遷に合わせて4種類のバリエーションモデルを展開しています。
まず、2007(平成19)年に「登場時7両セット(品番 A-1970)」と、事故により大破した先頭車を貫通型として再生した姿の「改造後7両セット(品番 A-1973)」が模型化されました。
私が入線させたのは「登場時7両セット」です。
その後、2011(平成23)年に、「登場時」のモデルから側面の「EXPRESS」マークが消えた1961(昭和36)年以降の姿をモデル化した「旧塗装・EXPRESSマークなし 7両セット(品番 A-1971)」と、トイレタンクの設置により中間車の運転台を撤去するという改造が施され、さらに塗装が変更された1970(昭和45)年以降の姿を再現した「新塗装・晩年 7両セット(品番 A-1974)」が追加されています。
うーん・・・実車の変遷と模型化の順番が一致していないのは何故だろう・・・?
(?_?)
独特の外観を呈する先頭車のサイドビュー。
「モスラ」「ブルドッグ」などと呼ばれたそうですが、確かにそんな雰囲気です。
この車両のフェイスがやや上向きになっているように感じるのは、サイドの帯と屋根のラインのためでしょう。
現代の車両に、こういうラインは無い気がします。
先頭部の屋根上には冷房装置が。
ここで発生させた冷気を、ダクトを使って隣の車両に送り込んでいました。
ボディと台車の間に隙間があるのが少ーし気になりますが、レタリングは圧巻です。
ヘッドライト点灯!
このモデルは「登場時」なので、先頭車の連結器は未装着でカバーを取り付けているという最初期の姿です。
他のバリエーションモデルでは、連結器が露出しているという違いがあります。
テールライト点灯。
「特急」のヘッドマークが最高!
先頭車と次位の電動車の屋根上には、冷気を送るダクトが。
カプラーは、標準ではアーノルトタイプですが、車間はなかなか詰まっています。
TNカプラーに交換することで、車間がさらに実感的に。
こうやって屋根上でダクトを繋いで、冷気を送っていたんですねぇ。
パンタグラフのモールド。
電動車の妻面はこんな感じ。
電動車の隣は、「ビスタ・ドーム」を備えた2階建て車両(ビスタカー)。
編成を組み替える際に便利なように、運転台が備えられています。
こちらもTNカプラーに交換。
「ビスタカー」のフェイスは、標準のアーノルトカプラーではこんな表情ですが・・・。
TNカプラーに交換すると、一気に男前になります。
(^_^)
貫通扉や乗務員扉の手すりは、白く色分けされています。
なお、ライトは非点灯。
運転席後部には大きな窓があり、サロンのような空間になっています。
「ビスタカー」のサイドビュー。
2階部分はドーム状になっています。
このドーム状の2階建て車両は、当時の近鉄の社長がアメリカを訪れた際に利用した2階建ての展望車両からヒントを得たのだとか。
車内は、ちゃんと2階建てになっています!
w(°o°)w
2階は、通路を挟んで1列と2列のシート。
これも実車のとおりです。
アメリカの車両がモデルだったんですね。
しかし、昭和33年の登場時は、相当にインパクトのあるデザインだったでしょうね。
この2階席、乗ってみたかったなぁ・・・。
2階建て車両は、連接構造の3両編成になっています。
連接部分の様子。
レイアウトを走行させても脱線することはなく、走行は安定しています。
編成の真ん中に位置する「サ10004」。
この車両は長さが13.7mしかなかったため、編成中で極端に短く、異彩を放っています。
「サ10004」は屋根状に集中式クーラーを備え、連接面のダクトを通して両側のビスタカーに冷気を供給していました。
ビスタカーは2階席を設置するために床を下げたので、冷房装置を積むスペースが確保できなかったんですね。
先頭車のライト周りは実車では銀色ですが、模型では紺色になっていた(左)ので、ガンダムマーカーの銀色を差してみました(右)。
ライトが点くとあまり目立ちませんが、自己満足です。
(^_^;ゞ
実車の「近鉄10000系」は、試作的要素が強く、1編成7両しか製作されませんでしたが、翌1959(昭和34)に後継である量産車「近鉄10100系」が登場し、「ビスタカー」の系譜を継いでいきました。
その「101000系(右)」と。
近鉄のオールドファンには、たまらない並びです。
「sMALL ☆ wORLD」のレンタルレイアウトを走る「近鉄10000系」。
実車は、特徴的だった先頭部分の片方が事故で大破して貫通型に改造されたうえに、塗装が変更されたことから、晩年はかなり異なる姿になっていました。
また、1編成しかなかったために運用しづらく、特殊な座席配置が災いしてコンピューターによる座席予約システムに対応できなかったこともあり、1971(昭和46)年には廃車となってしまいました。
マイクロエースの「近鉄10000系」は、実車の変遷に合わせて4種類の姿で模型化されていますので、それぞれのユーザーが思い入れのある時期のモデルを手にすることができます。
そんな中で私が登場時の姿を選んだのは、実車が走っているところを見たことすらないとはいえ、やはりデビュー直後の、最も華やかだった頃の姿を手元に置いておきたかったからです。
そんな思いを叶えることができる。
鉄道模型って、本当に良いものだなぁ、と思います。
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