「ED76形」は、1965(昭和40)年に登場した交流式電気機関車です。
 
 そのうち耐寒装備が施された「500番台」は北海道仕様とされ、1968(昭和43)年から翌年にかけて22両が製造されました。

 同じ「ED76形」を名乗ってはいても、九州向けとされた基本番台と「500番台」では別の機関車と言っていいほどの違いがあるのですが、時の国鉄労組との関係から、新型機関車ではなく番台区分とされたのだとか。
 この辺りの事情は、
「EF64形」の「1000番台」と同じようです。

 「ED76形500番台」のNゲージ鉄道模型は、2000(平成12)年にマイクロエースから「品番 A9204」として発売されたものが最初です。
 同モデルは2006(平成18)年に「品番 A9214」として改良品が発売されています。

 今回私が入手したのは、2013(平成25)年に、KATOから「品番 3071」として発売されたモデルの再販品です。



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 「500番台」は北海道仕様機ですから、九州育ちの私は見たことがないのですが・・・。
 ホビーショップで展示されていたのを見て、あまりのカッコ良さに一目惚れで購入してしまいました。
 (^_^;ゞ



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 アーノルトカプラーが標準装備。



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 製品付属のナックルカプラーに交換してみましたが、シャンクが長いようです。

 

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 手持ちの「EF66前期形ナックル」に交換して解決!
 (^_^)

 

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 サイドビュー。
 大容量の SG(蒸気発生装置)を搭載しているため、エアフィルターが7つも並ぶ迫力のロングボディ。
 


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 重厚な台車の表現。
 エアフィルターの形状は基本番台と異なるそうですが、私には違いがよく分かりません。
 (^_^;ゞ



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 中間台車の表現。

 

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 こちらはトミックスの「ED76形」JR仕様機。
 中間台車の表現が異なっています。



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 この角度で見ると、F級機並みの長いボディがよく分かりますね。
 屋根上は交流機としてはスッキリした感じ。

 高圧線は金属線で表現されています。



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 フロントビュー。
 基本番台と異なり、貫通扉が付いています。

 タイフォンが貫通扉の横に設置されているのも、この機関車の特徴です。



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 他の交流式機関車と並べてみます。

 トミックスの「ED76形(左)」と。

 

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 基本番台と500番代は「中間台車を備えたD級機」という点は共通していますが、並べてみると全然違う機関車ですね。



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 トミックスの「ED75形(左)」と。

 「ED76形500番台」の実車は他の機関車よりも全幅が10cmほど広いワイドボディですが、模型でも再現されているようです。



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 マイクロエースの「ED78形(左)」と。



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 トミックスの「EF71形(左)」と。

トミックスの「EF 71形」は、少し大きく模型化されているみたい。



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 左から、「ED78形(マイクロエース)」、「ED76形500番台(KATO)」、「EF71形(トミックス)」。

 この3機種は、鉄道模型を嗜む方であれば間違えることはありませんが、そうでなければ見分けがつかないようです(笑)。



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 ウチにあるロングボディの交流機を並べてみました。

 手前から
 「ED76形(トミックス)」
 「ED72形試作1号機(マイクロエース)」
 「ED78形(マイクロエース)」
 「ED76形500番台(KATO)」
 「EF71形(トミックス)」
です。

 奥に行くほど、ボディが長くなっていきます。



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 重厚なフォルムが実にカッコ良い「ED76形500番台」。

 実車を再現しようとすると牽引する列車が限られてしまいますが、そこは模型の世界ですから。
 様々な列車を牽いて、華やかに活躍してもらいたいものです。