以前、ジャンク扱いで購入したというマイクロエースの「C58-98 北見機関区(品番 A7202)」を知人から譲ってもらったのですが、一度レールに乗せてみたところ、ウンともスンとも動かなかったので、それきりにしていました。

 今回はちょっと時間が取れたので、できるところまで修理してみようかなと思い立ち、チャレンジしてみることにしました。



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 パッケージ。
 マイクロエースの「C58-98 北見機関区(品番 A7202)」ですが・・・。



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 ケースの裏には、「C58-98」の解説が載っています。



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 ケースから出してみたところ。

 ・・・あれ?
 「北見機関区所属の98号機」にしては・・・。
 デフの形状が違います。
 つらら切りがありません。

 また、ボディ全体につや消し塗装が施されています。
 


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 サイドビュー。
 ボディの上部が色付いて見えるのは、照明のせいです。
 (^_^;ゞ


 機関車とテンダーの車間が、とても短いですね。
 そして、ナンバープレートは・・・何故か「C59-196」が取り付けられています。
 (?_?)
 


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 非公式側。
 テンダーの形状も違います。
 こちら側のナンバープレートも「C59-196」です。

 私は蒸気機関車には詳しくありませんが、オリジナルと全然違っていますから、これは前オーナーさんがいろいろと手を入れた改造品だということが分かりました。



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 正面。
 デフのゆがみが激しいので補修しようとしましたが、ガッチリと接着されていて外れません。
 
 こちらのナンバープレートは、オリジナルの「C58-98」ですが、よく見るとダミーカプラーの両横に、オリジナルには無かった補助灯が追加されています。

 車輪をクリーニングして通電してみたところ、ヘッドライトは点灯しましたが、モーターは全く回る気配がありません。



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 そこで、キャブからモーターを抜いてみました。
 周りを点検してみます。



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 おや?
 モーターの銅製金具の一部が、折れて無くなっているように見えます。

 これでは、通電しているダイキャスト部分とモーターが接触しないので、断線状態です。
 モーターが回らないのは、これが原因ではないかと。



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 試しに、断線部分に適当な銅板(学研Nゲージの集電版)を差し込んでみると・・・。

 おおっ!
 ライトが点灯し、モーターが回り始めました!
 w(°o°)w



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 断線部分には、そのまま銅板を切り取って差し込み、固定しました。

 最初は走りがギクシャクしていましたが、ギアに注油して高速走行させているうちに、低速でも走れるようになりました。
 (^_^)



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 ちゃんと走るようになったところで各部位を見ていきます。

 動輪付近。
 このモデルでは、第1、第2動輪が駆動し、第3動輪にはゴムタイヤが巻かれています。



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 キャブ付近。
 機関車とテンダーの距離がものすごく近いのは、通電を兼ねるドローバーが加工されて、オリジナルよりも短くなっているためです。

 実車の車間に近づけようと工夫されたんでしょうね。
 これでも、C243のクリアは可能です。

 しかし、ここまでこだわりながら、何故「C59形」のナンバープレートが取り付けられているのでしょうか。
 謎です。



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 キャブ内にはモーターが鎮座しています。
 少し古いNゲージの蒸気機関車は、こんな感じの製品が多かったですね。



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 テンダー後部のカプラーは、マグネマティックカプラーに交換されていました。

 また、車端部に元々あった手すりのモールドがなく、金属製のものが取り付けてあるなど、ここにもいろいろと加工の跡があります。



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 非公式側の動輪付近。



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 何故か門鉄デフが装備されています。
 前のオーナーさんは「239号機」を意識していたのでしょうか。

 また、先輪もオリジナルとは違う、フランジが薄いものに交換されています。



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 前のオーナーさんが相当に手を入れていたようで、オリジナルとはだいぶ違う姿のマイクロエース製「C58-98」。

 一部不可解な改造部分もありますけど(笑)、つや消しの塗装は渋みがあって良い雰囲気です。

 とにかく走るようになりましたので、一安心。
 旧型客車や黒色2軸貨物が似合いそうです。